【倉敷店】アイドリングストップは良い?悪い?

こんにちは!!

火曜日担当、倉敷店の安松です!

皆さんが乗ってる車に「アイドリングストップ」機能はついていますか?

10年前頃から普通車から軽自動車まで幅広い車種で主流となったこの機能。

カーライフの中で、皆さんが燃費を気にしたり、身近にエコを促進したりするきっかけになっていることと思います。

ですがこのアイドリングストップ機能、普段の乗り方次第ではメリットが少なくなってしまったり、長い目で見ると大きく損してしまったりしているかも…

今回はそんなアイドリングストップの損益分岐点をメリット・デメリットを交えてご紹介します。


アイドリングストップの仕組み

アイドリングストップとは「信号待ちなどで車が停車した際にエンジンを停止すること」を指し、無駄な燃料の消費を抑え、アイドリング中に発生する排気ガスの排出量を抑えることを目的としています。

動作条件はメーカーや車種によって異なりますが、多くの車は10km/h以下程度でブレーキペダルを踏んでいるとエンジンが停止します。その後、ブレーキペダルから足を離すか、ハンドルが操作されたことを検知してエンジンが再始動します。


アイドリングストップのメリット

ガソリンの節約

アイドリングストップをすることによって、アイドリング状態中の燃料消費がなくなり、ガソリンを節約することができます。

排気ガスの削減

アイドリングストップを行うことで、エンジンから発せられる有害な排気ガスを削減することができます。


車の排気ガスには、温室効果ガスである二酸化炭素が含まれており、車が排出する二酸化炭素量は地球全体のおよそ20%とも言われているんです。
また都市部の大気汚染の原因となる窒素酸化物は、50〜70%が自動車の排気ガスに由来するものです。


アイドリングストップを行うことで、そのうちの数%の排気ガスを削減することができます。ドライバーが操作せずともエンジンが自動的に停止するアイドリングストップ機能は、排気ガスの削減量はわずかとはいえ、安定して削減できるメリットがあります。

地球に優しいエコをカーライフを通して実現できる身近な機能と言えますね。

アイドリングストップのデメリット

地球にもユーザーにも良いと思われるアイドリングストップ機能ですが、実はデメリットもあるんです。

バッテリーの劣化を早める

エンジンを始動するタイミングというのは、バッテリーにとって最もパワーがかかるタイミング。

アイドリングストップによる頻繁なエンジン始動・停止の繰り返しはバッテリー電圧を著しく低下させます。

自動車用バッテリーは電圧が下がるほど劣化しやすいため、アイドリングストップはバッテリーにとって過酷な使用環境といえます。
そのため、アイドリングストップ車には専用の高性能バッテリーが搭載され、耐久性を確保しています。

それでも、アイドリングストップ機能がついてない車両のバッテリーと比較しても平均的な寿命は短く、さらに高性能が故に金額が高騰することもデメリットと言えます。

エアコンが停止する

車のエアコンはエンジンの回転を利用しているため、アイドリングストップ中はエアコンが使えません。

メーカーによっては夏場に冷風を持続させるように工夫している車もありますが、冷風の持続時間はそれほど長くはありません。

こうした点から特に真夏における長時間のアイドリングストップには注意が必要です。

アイドリングストップに適した環境とは?

お伝えしたようにアイドリングストップ機能はデメリットも含んでおり、あまり短い停車時間だと作動時間が短すぎて思うような効果が得られません。

逆に短い停車時間だと削減できる燃料よりも、エンジン始動時に使う燃料の方が多くなり、結果的に損をしてしまっている可能性も。

一般的に、アイドリングストップが効果を発揮するラインは5秒だといわれています。一般財団法人・省エネルギーセンターがおこなった調査によると、2000ccの車の場合、エンジン始動時に必要となる燃料は1.05ccです。

アイドリングストップ時にかかる燃料は1秒当たり0.221ccなので、5秒以内にエンジンの再始動をおこなうと損になってしまいます。

ただし、これは燃料だけを考えた場合です。

お伝えしてきた通りアイドリングストップはバッテリーへの負担が大きいため、早期に寿命が来てしまったバッテリーは交換が必要になるので、節約した燃料代以上の金額がかかってしまうかもしれません。バッテリーへの負荷を考えると、3分以上停車する場合に使用するのが良いでしょう。

小さなことかもしれませんが、アイドリングストップの効果を高めためには、急発進や急加速などのバッテリーに大きな負荷をかける行為は厳禁といえます。

緩やかなアクセル操作を心がける運転にしましょう。

それでも自分の日常使いでは3分も停止するほど止まる機会がない、1回5秒の間もなく発進する機会が多いという方は、アイドリングストップ機能をキャンセルしておくのも1つの手段です。

車種によって異なりますが、アイドリングストップ機能はボタンひとつで停止できる車種がほとんどです。

ご自身の乗り方に合わせて有効に機能を活用し、お財布と環境に優しいカーライフを実現してください。